健康とウェルビーイングにおける注目の施策5選
不動産価値の新たな指標として「ESG」が定着する中、多くのオーナー様やアセットマネージャー様から「自社の取り組みが市場の中でどの程度の水準にあるのか客観的に測りたい」という声を多くいただくようになりました。
そこで弊社では、世界中のハイグレード物件のデータを集約・分析して不動産のESG価値を可視化し、リーシングや資産管理における意思決定を支援するプラットフォーム ValueDriver を開発しました。
私たちは、グローバル主要都市のハイグレードビルを中心に、数千件におよぶ具体的なESG施策を「Factors(要素)」として収集・データベース化しています。本連載では、その膨大なデータの中から見えてきた「ESGのカテゴリー別の潮流」をシリーズ化してお届けいたします。
Wellness Practices — 5つの施策
ビルの運営において個性が最も発揮しやすいのが「健康とウェルビーイング」です。現在の不動産市場において資産価値向上のために優先されている施策のうち、比較的取り組みやすいものを5つご紹介します。
カフェ・レストラン・飲食設備
福利厚生の充実度をアピールする上で効果的な要素です。
日替わりキッチンカーの誘致
設備投資はゼロ。毎日メニューが変わるため、利用者を飽きさせません。
フィットネス・スポーツジム
ビルの空きフロアを活用した付加価値向上の定番施策です。
外部テナントの誘致
24時間ジムやパーソナルジムをテナントとして入れる方法です。ビル全体の付加価値が上がり、自社で運営コストを負う必要がありません。
シャワー設備
ランニング通勤やサイクリング通勤を推奨するグローバル企業にとって必須の設備です。
「近隣提携」によるバーチャル提供
ビル内に物理的な設備を作らず、サービスとして近隣施設と提携する方法です。清掃や故障の心配がなく、契約即日からサービスを開始できます。
GLOBAL CASE — 施策02×03の合わせ技
ジムとシャワーを合わせれば、賃料プレミアムが劇的にアップ!
JLLが2024年に発表した米国オフィス市場レポートによると、フィットネスセンターのみを備えたビルの賃料プレミアムは同エリアの競合物件比+0.5%にとどまります。一方、ロッカーとシャワーを併設したフルサービス型のフィットネスセンターを持つビルは、そのプレミアムが+2.9%に跳ね上がり、単体導入の約6倍の差がつくことが明らかになっています。
ラウンジ・休憩・リフレッシュスペース
社内のセレンディピティ(偶然の出会い)を生む仕掛けが重要です。
無人コンビニ・カフェスタンド
電子決済型の軽食販売を設置。運営の手間がほぼゼロで、社員同士の雑談のきっかけになります。
自然光・採光の確保
ワーカーの生産性とメンタルヘルスに直結する要素です。
ライトシェルフ(庇型の反射板)
窓の中間に板を設置し、日光を天井に反射させることで部屋の奥まで光を届けます。
Bonus — 番外編
ビルの魅力を底上げする「トイレ」の重要性
トイレは全ての利用者が必ず使用する場所です。そこが清潔で快適であることは、ビル全体の評価を左右します。「個室の空き状況」の可視化や「身だしなみ・リフレッシュ」機能の付与など、具体的な配慮が満足度の上昇につながります。
Value Driver — データで語るESG戦略を
データで語るESG戦略を、
貴社の物件にも。
今回ご紹介した5つの施策は、グローバルな競合物件が「既に当たり前のように備えている」要素です。
しかし、本当に重要なのは「これらの要素が、貴社のターゲットとするテナント企業のニーズとどれだけ合致しているか」を証明することです。
ValueDriverを導入いただくことで、貴社物件の要因を競合と比較分析し、投資家や優良テナントに向けた「勝てるESGレポート」を自動で生成することが可能になります。
まずは、貴社の保有・運営するビルのESGスコアを診断してみましょう。
| 他の記事はこちらからご覧いただけます |


