グローバル企業、人材、技術、地域が交差する「建物のサステナビリティ価値」を可視化し、社会的・経済的インパクトへつなげる
株式会社GOYOHは、東京都が推進するスタートアップ共創事業「KING SALMON PROJECT（キングサーモンプロジェクト）」に採択されました。本プロジェクトでは、羽田みらい開発株式会社と連携し、HANEDA INNOVATION CITY（略称：HICity）を舞台に、不動産の社会的価値と経済的価値を同時に最大化する新たな都市モデルを実証します。
HANEDA INNOVATION CITY（羽田イノベーションシティ）とは
羽田空港に直結する日本初のスマートエアポートシティ「HANEDA INNOVATION CITY」は、先端技術と文化体験が融合する複合空間として、研究・実証・交流・商業機能を一体で提供する新たな都市拠点です。先端モビリティ、ロボティクス、ウェルビーイング、スタートアップ共創を軸に、持続可能な都市運営のモデルを国内外に発信しています。
施設ウェブページ：https://haneda-innovation-city.com/
取り組みの背景
近年、都市や不動産におけるESG（環境・社会・ガバナンス）対応は、投資判断、企業立地、市民QOL向上において重要性を増しています。しかし現状では、建物や街がどの程度ESG目標に貢献しているのか、また企業や地域が求める社会的価値にどこまで整合しているのかが見えにくい状態です。
また、国土交通省が推進する「社会インパクト不動産」構想の背景には、東京23区の賃貸オフィスビルの60%以上が築20年超、その多くが築30年以上に達している現状があります。今後、老朽化資産の再生や、投資家、入居企業、利用者にとっての新しい価値基準として、「社会的インパクトを生む不動産」が求められています。
グローバルな資本、企業、人材、技術が集まる都市競争力の発信と、都民と企業への持続可能な価値の実現は、東京都の都政課題でもあります。GOYOHはこの課題に対し、EaSyGo Value Driverを通じて、サステナビリティや社会的インパクトにおけるデータの「定量的・定性的な可視化」と「行動変容や価値創造の支援」を両立する仕組みを構築します。
HICityでの実証を通じて、都市、企業、住民、行政が共に成長する“データ駆動型都市モデル”の確立を目指します。
EaSyGo Value Driverとは
「EaSyGo Value Driver」は、GOYOHが開発した不動産向けSaaSプラットフォームで、不動産の価値とインパクトを可視化・最適化する統合ツールです。ESG運用支援、設備投資・運営の最適化、入居企業・地域との整合性分析、ステークホルダーへの価値訴求を一体的に実施できる点が特徴です。
- ESG運用支援
- 設備投資・運営の最適化
- 入居企業・地域との整合性分析
- ステークホルダーへの価値訴求
これらを通じて、既存の入居企業とのエンゲージメント強化や、潜在的な入居企業の誘致による投資パフォーマンス向上が期待できます。資産価値を「保つ（コア戦略）」から「創造する（バリューアッド）」まで支援します。
今後の展望
本取り組みを通じて、HICityを「サステナビリティと社会的インパクトを創造拠点」として確立し、都内他施設・海外主要都市への横展開を進めていきます。羽田みらい開発とGOYOHの連携により、グローバル企業の誘致、地域コミュニティへのインパクトの可視化、不動産価値の社会的・経済的価値の最大化に取り組んでまいります。
参画企業について
羽田みらい開発株式会社は、以下の出資企業9社が設立した「HICity」開発専業の事業会社です。
鹿島建設株式会社 / 大和ハウス工業株式会社 / 京浜急行電鉄株式会社 / 日本空港ビルデング株式会社 / 空港施設株式会社 / 東日本旅客鉄道株式会社 / 東京モノレール株式会社 / 野村不動産パートナーズ株式会社 / 富士フイルム株式会社
株式会社GOYOHについて
GOYOHは、不動産の社会的価値創造を支援するSaaSプロバイダーです。EaSyGoプラットフォームを通じて、データ駆動型のESG運用・ウェルビーイング推進・価値最適化を支援し、持続可能な都市・不動産の実現を目指しています。
公開日：2025/11/6